PART1 (17) 犬と楽しく外出しましょう

PART1(17) いつもの散歩道で犬にジャンプをさせて遊びましょう

1. 犬とただ歩くだけの散歩ですか?
  それはもったいない!ちょっと回りを見渡してみてください。愛犬と遊べることがいっぱいあります。散歩中に1つでも
  やってみませんか?ただ歩くだけの散歩より、あなたも愛犬も心が弾み、犬の運動能力が高まるばかりか、あなたと愛犬
  の絆もぐっと深くなります。最初にご紹介するのは、ドッグトレーニングに縁がない犬でも簡単にできるジャンプです。

2. 散歩中の環境を活用します
  関節などの持病がなく、老犬で足腰が弱っているのでなければ、大半の健康な犬はジャンプが大好き。恥ずかしがり屋の
  性格の犬に自信をつけさせるために、また運動の質を高めて足腰を鍛えるためにと効果はいろいろですが、それより、と
  にかく楽しい!
  さて犬のジャンプというのは、上に跳ぶ(高跳び)ジャンプと、前に飛ぶ(幅跳び)ジャンプの2種類があります。どち
  らも特別の道具は必要ありません。散歩中に見つけた車止めの鎖やポール、どぶの側溝など、いろんなものを活用して楽し
  めます。

3. どんな犬も側溝の前だと、幅跳びができます
  これを教えるのは、とても簡単です。
  犬はなぜか鉄の柵が敷いてあるどぶの側溝の上は、さけて歩こうとします。さけられないときは、側溝をまたぐようにして
  幅跳びをします。この習性を利用して、側溝をさけられない、ジャンプしてまたぐしかない所に犬を連れてきて幅跳びをさ
  せるというわけです。

  A 側溝の上をまたぐしかない場所に愛犬を連れてきます

  (注意)小型犬や足の短い犬は幅が狭くないと、ジャンプができません。愛犬が側溝をまたげず躊躇している場合は、幅が
   広すぎるのかもしれません。

  (注意)私の愛犬ワッハが幅跳びをするときは、画像の側溝程度の幅が限界です。これ以上幅が広いと、躊躇します。
   愛犬に無理のない幅の側溝をさがしましょう。

   B あなたは側溝をまたぐだけ

  C 犬が側溝を幅跳びして渡るときに、 「ジャンプ!」と楽しい声をかけてやります。なおこのときリ ー ドは上に
    ひっばらないで自然にたらして緩めた状態で持っていることが大切です。

  D ジャンプし終わったら、愛犬をうんとほめてあげます。

  なお画像のように地面がアスファルトの場合は着地時の衝撃が土に比べ大きいため、犬の骨や筋肉を傷める場合があります
  から、愛犬の状態に応じて、ジャンプさせすぎないように配慮してあげてください。

4. 高跳びをしてみましょう
  上へと飛ぶ高跳びのジャンプは、犬には幅跳びより難しいものです。でも一度「飛ぶこと」に目覚めると爽快なのでしょう
  か、やみつきになる犬もいるほどで、高跳びはストレス解消にもなり、また練習すれば障害物競技もできるようになります。
  散歩中に車止めのバーや鎖の上を飛ばせてみましょう。

5. 高跳びを教えるコツ
  と言っても、残念ながらいきなり犬にバーを飛ばせようとすると、大半の犬はその下をくぐったり、バーをよけてしまうも
  のです。確実に楽しんで高跳びができるように教えるには、コツがあります。

  犬に高跳びをさせるときのバーの高さは、犬の体高までがもっとも無難です。体高とは、地面から愛犬の背中の上までの垂
  直の高さのこと。画像の私の愛犬ワッハは、あと数センチ高いバーまで飛ばせられます。(もっと高く飛ぶこともできるワ
  ッハですが、骨や筋肉を傷める原因になるので、体高以上は飛ばせないようにしています)

  最初はとても低いバーを、幅跳びのときのようにあなたと愛犬で一緒にバーをまたぎます。またぐときに「ジャンプ!」と
  楽しく声かけをしましょう。

  それができたら、バーを少しだけ上げて、同じように一緒にバーをまたぎます。

  今度は犬だけバーを飛ばせます。手かフードを持った手で画像のように犬を誘導して飛ばせます。犬がバーを飛んだら「ジ
  ャンプ!」と楽しい声かけをします。

  次は一緒にバーまで歩き、犬だけバーを飛ばせます。走ってバーまで行けば勢いがついて飛びやすいでしょう。犬が飛んだ
  ら「ジャンプ!」と楽しく声をかけてやります。

  犬をオフリードにさせられる場所なら、オフリードにしてあなたはその場に立ったまま、犬だけに「ジャンプ!」と言って
  、バーを飛ばせましょう。こうして少しづつバーの高さを、愛犬の体高まで上げていって、高跳びを教えます。

6. ジャンプの注意
  ジャンプは犬にとって躍動的で爽快なのでとても楽しんでくれる遊びです。ただリトリバー種など遺伝的に股関節や関節な
  どに問題が出そうな犬種は特に、遊びすぎて病気の引き金にならないよう、十分に注意してほしいものです。心配な人は獣
  医師に相談してください。