PART1 犬と楽しく外出しましょう(4)

PART1(4)犬と散歩に出る前にもう一度確認しましょう!

散歩の確認10カ条

1. 適性の運動量は?
それはいちがいにはいえません。人と同じように犬だって、体調が悪いときもあれば、暑くてへばっているときもあれば、もちろん年齢を重ねていくと、運動量も変わります。それに、ただ歩く散歩、飛んだり跳ねたりする散歩、自転車などの伴走による散歩など、運動の質にもよります。
そこでここではどんなときでも、ある程度目安になることをご紹介したいと思います。それは愛犬が散歩から帰って来たときの状態を見ることです。
・ぐったりしていたら?・・運動のしすぎかも。
・まだ騒いでいたり走りまわっていたら?・・・運動不足かもしれませんが、運動のしすぎでテンションが下がらないままなのかもしれません。
・無気力な感じなら・・・運動不足かもしれません。
・ゆったりとくつろいでいたら?・・・今日の散歩の運動量が適性だったと判断します。

2. 散歩に行くのを決めるのはあなた
どこへ行くのか、どこで遊ぶのか、どこで愛犬のしたいことをさせるのか、他の犬とごあいさつをさせるか、いつ家に帰るのか、などなど犬の散歩での決定権は常にあなたにあります。愛犬まかせにしていると、事故やトラブルや迷惑の元ですよ!そして何より、あなたが苦労するはず。

3. 他の犬とのごあいさつは?
仲良しの犬なら別ですが、初めて出会う犬、顔見知り程度の犬には、飼い主同士が軽く会釈をする程度で、犬同士を接触させるのはトラブルの元ですからやめましょう。
4. 他の人とのごあいさつは?
人を見ると飛びついてしまう犬は、「お座り」で相手に撫でてもらえるようになるまでは、あまり無造作に人に近づけないほうがいいでしょう。これは小型犬でも同じです。どうしても相手の人が近づいて撫でたがるようなら、リードを短く持って、飛びつかないようにコントロールして撫でてもらってくださいね。 また知らない人を見ると、不安そうにたたずんだり、後ずさったりする犬の場合は、無理に他人に触らせて不安を増長させないで下さいね。ますます他人が嫌いになったり、ときには怖いあまりに相手を噛むことも考えられます。愛犬が事故を起さないように守ってやるのも、飼い主のあなたの責任ですから。

5. マーキング
なるべくさせないで!空き地や山の中など、他人が容認してくれる場所以外では、マーキングはさせないようにしましょう。排泄としてオシッコをするのと、犬同士の名刺交換のマーキングとは、意味がちがうのです。リードを短く持ってマーキングをがまんさせて、排泄させても良い場所でリードを緩めてやると、まとめてオシッコをするようになります。そうやって膀胱を空にしてやると足を上げてもオシッコが出ない状態になります、そうでないと、たとえ自宅で排泄をすませて散歩に出たとしても、膀胱にたまっていると、あなたがリードを長く持ってぼんやり歩いたら、愛犬はマーキングするでしょう!油断は禁物です。

6. ウンチ
これは、あなたが後始末をすることです!土に埋めるのではなく、ナイロン袋などに入れて、自宅に持ちかえりましょう。

7. 散歩コースは変化に富むように
その理由は前に書きましたね。毎日の散歩のコースはいろいろな変化に富んだ道を歩きましょう。ある日は公園まで、ある日は繁華街まで、ある日は駅まで、ある日は空き地まで、ある日は山まで、ある日は海まで、ある日は友達の家までという具合に。

8. 愛犬のしたいことをさせる?
2で説明しました。マーキング、地面の臭いをかぎたい、他犬とごあいさつがしたい、他人にご挨拶したい、行きたい、帰りたい、もっと遊んでいたい、などなど。愛犬がしたいことをさせる決定権は全部あなたに手の中にあります。さて、させましょうか?それとも今はがまんさせましょうか?犬の安全は大丈夫?周りに迷惑がかからない?あなたの時間の都合など苦痛はない?これらを考えて、どちらかに決めてください。

9. 他の犬と遊ぶ?
仲良しの犬同士が遊ぶのは、犬にとっても最高のストレス発散になり、社会化も身につき、どんどん遊んでほしいと思います。ただし、条件は4つ。遊ぶ犬同士は仲が良くて、互いに楽しめること。病気予防がしてあること。そして犬がオフリードであること。リードつきはむしろ犬同士の喧嘩や事故の原因になるからです。ということは最後の条件は、犬が事故に遭わないよう扉が締められる管理された場所で遊ばせることです。

10. オフリード
扉が締められる管理された場所以外で、犬をオフリードにしてしまうと、愛犬の命が守れません。どんなにおとなしい犬でも、賢い犬でも、絶対安全ではありません。また、オフリードの犬は周りの人や他の犬にとっては、脅威となることもあります。本当に気をつけてくださいね。